[監修]
社会福祉法人聖母会聖母病院皮膚科部長 小林 里実 先生

治療に際しての問診と検査

スキリージ®による治療を受ける前に、問診と検査を行います。

問診

治療前に、合併症、過去の病歴、治療歴、喫煙歴、歯科治療歴、関節症状、扁桃炎の有無、副鼻腔炎の有無、腸や便通の状態などを確認します。副鼻腔炎が疑わしければ耳鼻咽喉科で検査や治療を受けていただくことがあります。
ほかに服用している飲み薬がある場合や、妊娠・授乳を希望する場合は医師にご相談ください。

歯科検診

治療前に、歯周病などによる原因がないか確認します。歯科治療中の場合は治療経過などを確認し、経過内容によっては歯科治療の方を優先させます。

その他の検査

診断が難しい場合は、ダーモスコピー(特殊な拡大鏡による検査)や皮膚生検(皮膚の一部を切り取る病理検査)を行うこともあります。
骨や関節の痛みがある場合は、診断のためMRI(STIRや脂肪抑制画像を含む)を行います。
また、治療前や治療中に、医師の判断により定期的に結核検査を含む血液検査、尿検査、画像検査(胸部X線、胸部CT)などを行います。

※STIR:short τ inversion recovery(脂肪抑制法)

治療方法

スキリージ®は、医療機関で医師または看護師が注射します。

注射スケジュール

1回目と2回目の間は4週間(1ヵ月)あけ、その後は、12週(3ヵ月)ごとに注射します。

1回150mgを注射します。1回目と2回目の間は4週間あけ、その後は12週ごとに注射します。最初の1年は5回、その後は年4回です。タイミングにより2年目以降も年5回になる場合があります。

注射する部位

おなか、太もも、二の腕の外側、おしりのいずれかに、来院ごとに部位を変えて注射します。