[監修]
帝京大学医学部 皮膚科学講座主任教授 多田 弥生 先生

「乾癬(かんせん)」は、皮膚(ひふ)が赤くなったり(紅斑(こうはん))、赤くなったところが盛り上がったり(浸潤(しんじゅん))、皮膚(ひふ)が白くカサカサしたり(鱗屑(りんせつ))、ポロポロと白い皮膚が落ちたり(落屑(らくせつ))する病気です。それ以外にも、手足の関節が腫(は)れたり痛くなったり、爪(つめ)が変形したりする場合もあります。
乾癬(かんせん)は、体の中にある「免疫(めんえき)」という、病気から体を守るための仕組みが、なぜか自分の皮膚(ひふ)に働きかけてしまうことで起こると考えられています。
また、人から人にうつる病気ではありません。

主な乾癬(かんせん)の種類

1.尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

乾癬(かんせん)にはいくつか種類がありますが、その中でも「尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)」が、いちばん多く、乾癬(かんせん)患者さん全体の約90%の人がこのタイプになります。
尋常性とは「ふつうの」、「よくある」という意味です。症状(しょうじょう)として、皮膚(ひふ)が赤くなったり、白いカサカサがたくさん見られることが多く、かゆみがあらわれる人もいます。

尋常性乾癬イメージ

2.乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)

乾癬(かんせん)の皮膚(ひふ)症状(しょうじょう)のほかに、関節が腫(は)れたり、痛くなったりします。手の爪(つめ)にも症状(しょうじょう)があらわれます。
時間の経過とともに関節に影響(えいきょう)があらわれることがあるので早めの治療(ちりょう)が大切です。

乾癬性関節炎イメージ

3.膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)

「膿疱(のうほう)」というのは、皮膚(ひふ)にできる小さな水ぶくれみたいなものです。
もし、この膿疱(のうほう)が体中にたくさん出てきて、急に高熱が出たり、体がだるくなったりしたときは、すぐに病院に入院して、専門のお医者さんに治療(ちりょう)してもらう必要があります。

膿疱性乾癬イメージ

4.乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)

皮膚(ひふ)の赤みが体中に広がって白いカサカサもたくさん見られることがあります。
そして、熱が出ることも多く、入院が必要になることがあります。

乾癬性紅皮症イメージ