[監修]
佐賀大学医学部 内科学講座 消化器内科教授 江﨑 幹宏 先生

スキリージ®は、医療機関で投与してもらうお薬です。
はじめの3回は点滴による導入療法、それ以降は「オートドーザー」という器具を使った皮下注射による維持療法をおこないます。
導入療法は4週間隔、維持療法は8週間隔で投与します。なお、効果が弱くなった場合は、維持療法の16週以降に再度点滴をおこない、8週間隔でオートドーザーによる注射を継続することがあります。

図:スキリージ®の治療スケジュール。スキリージ®点滴静注600mg、皮下注360mg・180mgオートドーザー電子添文(第2版、2024年6月)より作図。導入療法:はじめの3回は医療機関で1200mg点滴静注を4週間隔で投与。維持療法:初回投与から12週間後からは180mg皮下投与オートドーザーを8週間隔で行う(患者の状態に応じて360mg皮下投与オートドーザーを8週間隔で行うことも可能)。効果減弱時は維持療法の投与16週以降に1200mg点滴静注単回投与を行う。単回投与を行った8週後から360mgで皮下投与を8週間隔で再開する。
承認された効能又は効果、用法及び用量(抜粋)
  • 【スキリージ®点滴静注600mg】
    〈潰瘍性大腸炎〉中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
    通常、成人にはリサンキズマブ(遺伝子組換え)として、1200mgを4週間隔で3回(初回、4週、8週)点滴静注する。なお、リサンキズマブ(遺伝子組換え)の皮下投与用製剤による維持療法開始16週以降に効果が減弱した場合、1200mgを単回点滴静注することができる。
  • 【スキリージ®皮下注360mg・スキリージ®皮下注180mgオートドーザー】
    〈潰瘍性大腸炎〉中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
    リサンキズマブ(遺伝子組換え)の点滴静注製剤による導入療法終了4週後から、通常、成人にはリサンキズマブ(遺伝子組換え)として180mgを8週間隔で皮下投与する。なお、患者の状態に応じて、360mgを8週間隔で投与することができる。
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)
【スキリージ®皮下注360mgオートドーザー・スキリージ®皮下注180mgオートドーザー】
7.1 リサンキズマブ(遺伝子組換え)の点滴静注製剤による導入療法にて効果不十分な患者では、本剤の皮下投与開始後、3回目の投与までに治療反応がない場合、投与を継続しても効果が得られない可能性があることから、本剤の投与継続の必要性を検討すること。